今日は、『ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?』養老孟司
の本の感想を綴りたいと思います😊
さて、今回の養老さんは私達に何を伝えて頂けるのでしょうか?
表題に「ゴキブリ」と有りますが、その様な話しでは有りません。
「ゴキブリ」のお話しも出て来ますが、それはゴキブリは自然の象徴である、と言うことです。
人間の脳は自分自身の身体の構造以上の考えは思い付かない。
その一定の考えしか画けない。
移動手段の車、電車、船、飛行機、自転車など、
機能、設備は進化した物の構造事態は変わりません。
そうですね、ユンボ、クレーン、ブルトーザー、等の重機も「手」で想像出来る構造です。
「橋」等の建設物は人間の「骨」から想像されたと言うことです。
人間は無意識の中で自身の身体を想像するしか無いと言う事です。
現代、存在する全ての建設物は人の「脳」の中から作られ
我々はその中で生活しています。
それは「自然」を潰し「都市」を創り、より外的の無い安心出来る社会を創ります。
道路も雨が降れば泥となることを嫌がりアスファルトで埋めつくします。
そして最近は道路に色々な色や記号が描かれ
自転車専用の指示が「あれ?」この先は?と思うが、突然に無くなる。
そしてコンクリートに囲まれた住居に住みエアコンで室内の温度管理をします。
想像してみて下さい、まるで金魚鉢ですね。
その中で我々は生活しているのです。
そして自然から離れた我々の中から堅苦しさを感じる感受性の高い人々は精神を病んで仕舞います。
金魚鉢に入れられた私達は安全ですが「管理」されているのです。
と言うことで「都市」とは自然を徹底的に排除する場所だと養老さんは言います。
例えば、養老さんが講演中に「ゴキブリ」が出現すると催者側の人がゴキブリを追い回し潰して殺します
虫好きの養老さんはそれを見て、良い大人がか弱い虫をと呆れて見る訳です。
そんな都市でも排除出来ない「自然」があります、それは「台風」や「地震」最近は「集中豪雨」も有ります
そう、自然災害です。
いくら「都市化」して安全な社会を創ろうともこれには叶いません。
そこで色々な対策をする訳ですが自然は予想出来ません。
養老さんは「バーチャルリアリティー」を否定しません。
「脳」と言う身体は「コンピューター」の構造と同じであると言います。
ならば「リアリティー」はコンピューターの中に入れて
身体は「田舎」で生活しようよと言ってます。
それで身体のバランスが取れると言う事です。
さて皆様はどの様に現代社会をご覧になっていますか?