『ペット』と『スマホ』と『認知症』
しのちゃんは17歳のおばあちゃん犬。認知症を患っており、歩くのも一苦労なのですが、6歳のオス猫・”くぅちゃん”が頭や体で”しのちゃん”のすぐそばにピタッと寄り添って、歩くのを支えてくれているんです。
ときには介助に一生懸命になりすぎて、しのちゃんが歩くのを邪魔してしまうこともあるけれど、それもご愛敬。歩くときだけでなく、眠るときもピタッと寄り添ったり、優しく毛づくろいしたりと、とにかく献身的なんです。
これがブログで人気が出て本を出版したそうです。
『 認知症の犬しのと介護猫くぅ』
犬の認知症は、人間と同様の認知機能が弱くなる状態ですが、言葉が話せない犬の場合、説明のつかない異常な行動から認知症が疑われます。
認知症かもしれないと感じた異常行動は「食事の直後に食事を求め続ける異常な食欲」「好きなものの誘導にも反応せず意思なく立っている状態」「何をしても感情変化が感じられない」など意思や感情変化がない行動です。
現代ではペットを飼う高齢者も多くこの様な高齢ペットを抱えているそうです。
人間と一緒で、介護疲れに悩む人が多い。年老いたワンちゃんを一人で世話するのは本当に難しいので、任せられる部分はプロに任せて、動物病院や動物複合施設にあずけることを推奨しています。
一方、こんな事ありませんか?
「あの人が言っていたあの言葉……えーっとなんだっけ? いつ聞いたんだっけ?」自分でもビックリするくらいひどすぎる物忘れと、思い出す能力に乏しい症状?
「もの忘れ外来」がある「おくむらメモリークリニックの奥村 歩院長」によると、40代で物忘れなどの症状に悩んでいるなら、その多くはいわゆる「認知症」ではなく「スマホ認知症」なんだそうです。
スマホなどのIT機器の過度の使用によって脳の情報整理が追い付かず、脳がゴミ屋敷のようになって機能低下を起こしてしまうことを言うそうです。
思い出せないことを直ぐにスマホなどで検索して探しだし、自力で思い出すこと無く、それをやっていると、要らない情報が入って来ても情報を整理することできずに頭の中の情報が散らかってしまうのです。
脳内で三つの作業が必要。一つ目が見聞きしたことや経験をインプットして覚える「記銘」。二つ目が覚えた情報を仕分けして脳の図書館へ保管する「保持」。三つ目が図書館から必要なものを探す「検索・取り出し」です。
スマホ認知症を放っておくと、もの忘れ以外にも、多くの体調不良を訴えるようになると言います。
具体的な症状としては、だるさ、疲労感、頭痛、めまい、不眠、肩こり、食欲不振などです。
さらに、こうした不調状態を放置しておくと、うつ病に移行していくことも多いそうです。
意識的に「自分が使っているんだ」と、使い方を工夫する。スマートフォンをスマートに使っていくという意識でいれば、デジタル・デトックスまではいかなくても、影響を少なくしていけるんじゃないでしょうか?