飯島企画業務日誌

『永井豪展』画業50年”突破”を記念した大展覧会

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おはようございます☀️

 

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『永井豪展』画業50年”突破”を記念した大展覧会
上野の森美術館9/14(土)~9/29(日)
マンガ界の鬼才、社会現象を巻き起こした「ハレンチ学園」
マンガ界の歴史に煌めきと名を残す「デビルマン」
巨大ロボットの金字塔「マジンガーZ」
様々なジャンルの作品を世に送り出した、これまでに発表された作品数は350を越え、その限界とも言える想像力は留まることを知りません。
デビュー作から最新作まで、貴重な直筆マンガ原画、カラーイラストなど600展以上をジャンル別に紹介しています。
普段は表に出ることのない秘蔵資料が観られ、また永井豪デビューまでの道のりをマンガ化した作品、イラスト作品も制作し、永井豪が創り出したイマジネーションの世界を存分に楽しめます。
第1章「地獄と悪魔の黙示録」ではデビルマン、デビルマンレディー、魔王ダンテ、凄ノ王、手天童子など永井豪が多くの作品でテーマとした「鬼・悪魔」にまつわる作品。1971年発表の「魔王ダンテ」では、性善説が覆されるストーリー展開が描かれ、翌年発表の永井豪の代表作のひとつ「デビルマン」に引き継がれています。その中でも、神と悪魔との最終戦争”アルマゲドン”の描写は、黙示録の世界さながらに描かれ、その終末論的な発想は事前に見聞きしたものではなく、物語の展開を進めていく過程で、預言のごとく湧き出たアイデアだといいます。この章では「デビルマン」をはじめ、幼少期の体験から発想され描かれた鬼の伝奇からSFに昇華する「手天童子」をはじめ、黙示録の1ページを紐解くかのような作品群を紹介します。

第2章「ヒロイン・ヒロイック サーガ(ファンタジー)」では、ハレンチ学園、キュ―ティーハニー、ドロロンえん魔くん、バイオレンスジャック、あばしり一家など、時にかっこよく、時にお茶目に、時にセクシーにと言った作品で永井豪の描くヒロイン・ヒーローたちは、完全無欠ではありません。時には傷を受け、血を流し、時にはその命を落とすこともあります。物語も一見ギャグかと思いきや、シリアスな展開が直後に訪れ、その刹那的な演出は読者に衝撃を与えます。悪の秘密結社パンサークローと戦うヒロインを描いた「キューティ―ハニー」、関東地獄地震後の荒廃した世界に現れた謎の大男をめぐる巨編「バイオレンスジャック」、世の大人たちも巻き込み一大センセーショナルを巻き起こした「ハレンチ学園」など、物語の軸を牽引するヒロイン・ヒーローたちを紹介しています。

第3章「喜劇奇譚」永井豪のギャグマンガは、ドタバタ、エロ、グロ、破壊、不条理、ナンセンス、非常識、パロディーとおよそ考え付く限りの、子どもたちが大好きな不謹慎さに彩られています。ストーリーマンガでは執筆に時間がかかるが、ギャグだと短い時間で描けるという理由で描かれた「目明しポリ吉」でデビュー。以降、それまでのマンガ界のタブーを次々と破り、マンガ界を大きく変えていくことになります。この章では「目明しポリ吉」をはじめ、「けっこう仮面」「キッカイくん」「オモライくん」のほか、師匠の石ノ森章太郎の「ジュン」のパロディー作「豪ちゃんのふぁんたじぃ・わらうどバン」など、数々の笑劇作を紹介します。

第4章「魔神伝説」ではマジンガーZ、グレートマジンガー、UFOロボ グレンダイザー、グレンダイザーギガ、等国内のみならず海外でも絶大な人気を誇るロボットヒーローが活躍する作品。世界初の人が搭乗して戦うロボットマンガ「マジンガーZ」は、1972年誕生します。全長18メートル、超合金Zで包まれたそのボディーは、「神にも悪魔にもなれる」ほどの力を秘めた、まさに“魔神”です。「マジンガーZ」のヒットにより、当時低迷期と言われていたロボットマンガは一気に再熱。次々と誕生した“魔神”たちは、ロボットヒーローというジャンルを確立してゆきます。この章では、国内外のロボットマンガ・アニメの概念を大きく変えた“魔神”の数々を紹介してます。

第5章はマンガ以外の仕事、第6章は現在進行形の最新作の紹介をしています。男女関係なく視ていただろう、永井豪さんのマンガは今でも大変人気です。

《マジンガーZが生まれた秘話》
小さい頃から手塚治虫さんの「鉄腕アトム」や横山光輝さんの「鉄人28号」を読んでおり、ロボットは少年マンガの王道で「一度は描かなければ」と思っていた。でも自立型ロボットはアトム、ラジコンで操縦するのは鉄人28号でマネになる。ほかの設定はないかと考えていたとき、渋滞する車列で横断歩道がふさがれ、青信号なのに渡れないことがあった。「これだけ詰まっていると後ろの車はまたいで進みたいだろうな」と考えていると、車から足が出て立ち上がるイメージが思い浮かんだのです。車を運転するように、人がロボットに乗って操縦するのはどうだろうか。色々なロボットアニメや戦隊もの、そして「トランスフォーマー」へと続きました。
それは、大発明でした。
日本のマンガは超先進国で様々な作品が世界中で評価されています。この発想力を誇りに感じます。
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