飯島企画業務日誌

『夏の騎士』百田尚樹

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おはようございます☀️

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『夏の騎士』百田尚樹
31年前の昭和最後の夏、主人公は現在43才。その夏、小6に起きた出来事を回想する。「浪花版スタンドバイミー」
勉強も運動も出来ないヘタレトリオが騎士団を結成し里山に地下秘密基地を作り、起き上がる問題を騎士団の憲章に従い葛藤する。身近に起きた「女児誘拐事件」では犯人探し。怪しいのは”本屋のオヤジ” ”妖怪ババア” ”新聞配達のおじさん”。
更に、騎士団はレディーに、忠誠を尽くすために、なぜか?騎士団が中学受験模試に受験して県内100位内を目指すことになる。
小学生時代の探究心、知識はないが一心不乱な想いで突っ走る。
ある人の事を何も知らないのにチョッとした小さな情報から、そのある人を一方的に人間性を決めつけ、集団意識で追い詰めてしまう。
しかし、それが誤解だと気付いた時、自分は何をやっていたんだ!と立ち上がる。
踏み出す一歩は、震えるくらい大きくて、躊躇して逃げ出したい、それでも一歩超えられたら見える景色が、とんでもなく輝いて見えてる。
からかいや恥ずかしさに負けなかった、友達を守った、できないことを認めた。それはちっぽけながらも勇気の芽生えだった。
盾は敵から身を守るためのもの。人生は攻撃よりも守るほうがずっと困難で、しかも大切だと言う事は、大人になってから学ぶことになる。
妄想が浮かぶのは、多かれ少なかれ子供と言うのはそう言うものなのかも知れない、人は誰でも、自らが思い描く理想の自分がいて、それは多くの場合、現実の自分とはかなりの開きがあり、その差を埋める努力をするか?理想像を描くだけで満足して何の努力もしないのか?
人生の成功者は、優先順位を間違えない人間で、今やるべき事をやる。
人生はささいな事で、大きく振れる。しかしその渦中にあると時にはそれが解らない。何年も経って振り返ったときに初めて、あのときがターニングポイントだったのかと気づくものだ。
人は本気になった時には、わざわざそれを口にしない。
自らを鼓舞するようなことを言うのは、そうしないと弱い自分が出てしまうという不安があるときだ。主人公がこれまで威勢のいいことを言い合っていたのは、まさにそれだった。
苦痛を充実感に変えたり、その結果得られることを楽しさに変換する、筋肉に負荷をかけることによって肉体が強くなるように、精神と脳も負荷をかけることによって成長する。
人の運命というのは偶然のように見えて、全てが不思議な必然で結ばれているのかもしれない。
人生はベストを尽くせばいい。
その結果に関しては何ら恥じる事はないということだ。恥じなければいけないのはベストを尽くさずに逃げること。そして自分に言い訳をする事。
人は皆勇気の種を持っている。それを大きな木に育てるのは、その人自身。そして勇気こそ、人生で最も大切なもののひとつなのだ。
人との出逢いや別れがきっかけとなって、人生の方向が良くも悪くも変わる。
人間が変わる瞬間なんて、単純なきっかけに過ぎないのかもしれない。お互いに良く共鳴し合える出逢い、それで人生は豊かに変わる。
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