『フルーツ飴』
巷では、「いちご飴」が大流行中!
縁日などで売られていた懐かしの「りんご飴」が現代版にアップデートされ、「映える」スイーツとして大・大・大人気なのだ。原宿や渋谷、大阪ではいちご飴の専門店ができるほど。そのツヤツヤ&キラキラのいちご飴をSNSにのせるため、連日行列の耐えない人気ぶりだ。しかし、外出を控えている人が多い今、行列に並ぶのはちょっと……と思うだろう。
そこで今回は、自宅でカンタンにできる「いちご飴」の作り方をご紹介!実は、カンタンそうに見えて意外と難しいいちご飴。失敗ポイントをしっかりお伝えするので、「前に作ったけど、うまくできなかった」という人も要チェックだ。作り方を紹介する前に、よくある失敗とその原因についてチェックしておこう。失敗ポイントを頭に入れておけば、はじめてのチャレンジでもツヤツヤのいちご飴が作れるはず!
よくある失敗①飴が固すぎて噛めない。よく聞く失敗が、「飴が固すぎて、口の中をケガしそうになった」というもの。これは、飴が厚くつきすぎているのが原因。いちごに飴をまとわせたあとは、余分な飴をしっかり落としてから乾かすようにしよう。
よくある失敗②いつまでも飴が固まらない・ベタベタする
いつまでも飴が固まらなかったり、ベタベタする……そんなときは、砂糖がしっかり飴化していないおそれが。砂糖を溶かす際、加熱が足りていないと十分に飴化せず、どれだけ乾かしてもパリッとした飴にならないのだ。また、果物の表面に水分がついていると、飴が乾きにくかったり、溶けやすくなる原因に。果物は洗ってからしっかり水気をとること。果物はできるだけカットしないほうが水分が出にくい。いちごもヘタを包丁で切り落とすのではなく、葉をちぎるようにして取ると水分が出にくい。
よくある失敗③砂糖が溶けず、じゃりじゃりに固まってしまった。というケースだ。砂糖は加熱すると液状に溶けるが、しばらく加熱を続けるとまた結晶になる性質がある。この「再結晶化」という現象が、砂糖がじゃりじゃりに固まってしまう原因なのだ。
そして一部が再結晶化してしまうと、全体がじゃりじゃりと固まってしまう。こうなってしまうと、水を足して加熱し直しても、もう飴にはなってくれない。加熱中は「さわらない」こと!砂糖を溶かしている間は、放置するのが大切なポイントだ。
よくある失敗④飴が溶けてしまった。最後の失敗は、「あとで食べようと思って冷蔵庫に入れておいたら、飴が溶けてしまった」というもの。これの解決法は……残念ながら、ナシ!時間がたつと果物から水分が出るので、どうしても飴が溶けてしまうのだ。
なので、たくさんは作らずにすぐに食べる分だけ作るのが吉。
失敗の原因さえ知っておけば、作り方はカンタン。それでは早速、ツヤツヤのフルーツ飴を作ってみよう!
いちご(または好みのフルーツ)=適量/砂糖=200g/水=50g(※砂糖と水は4:1の割合)
①. いちごは洗い、キッチンペーパーなどでしっかり水気をふきとる。ヘタを取り、串に3個ほど刺しておく。
②. マグカップに砂糖、水を入れ、スプーンでしっかりと混ぜる。フチについた砂糖は、キッチンペーパーなどでふきとっておく。
③. 500Wの電子レンジで7分30秒~8分加熱する。砂糖が溶け、うっすらと黄色になりはじめたら取り出してOK。
※マグカップがとても熱くなっているので、軍手やミトンをして取り出すこと
④. 串につけたフルーツをマグカップに差し入れて飴を行き渡らせる。引き上げたら余分な飴を落とし、キッチンペーパーをひいたバットや皿の上で冷ます。
マグカップの中で砂糖を溶かして、レンジにかけて、いちごなどのフルーツを浸すだけ。失敗しがちなポイントさえしっかり抑えておけば、こんなにカンタンにフルーツ飴を作ることができた。ツヤツヤと輝く理想の仕上がりについつい見惚れてしまうが、できたての瞬間を逃さずにいただこう。