飯島企画業務日誌

『目に見えぬ侵略』中国のオーストラリア支配計画 クライブ・ハミルトン (著)

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おはようございます😉

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『目に見えぬ侵略』中国のオーストラリア支配計画 クライブ・ハミルトン (著)
奥山 真司 (翻訳) 山岡 鉄秀 (監訳)
中国がいかにオーストラリアに侵食して内部に取り込んでいったかを詳細にさらし、実行してきた人物を実名で綴られた一冊。
中国の富裕層、知識人、メディア、大学、ビジネス界に入り込み、内部から圧力をかけつつ人を変え世論を変えていく手法が徹底している。
そして2世や3世も華僑であるとし母国の為に力を尽くせと法律で縛り挙げる、更にはキリスト教も活用してプロパガンダを行った結果、オーストラリアの政財界に多大な親中派を作ることに成功して着実に属国化させている。
中国共産党による米国の同盟国分断工作の一環として、豪州へ様々な工作が行われている。
”日本語版へのまえがき”では「北京の世界戦略における第一の狙いは、アメリカの持つ同盟関係の解体である。その意味において、日本とオーストラリアは、インド太平洋地域における最高のターゲットとなる。北京は日本をアメリカから引き離すためにあらゆる手段を使っている。北京は、日米同盟を決定的に弱体化させなければ日本を支配できないことをよく知っている」と著者は述べている。
豪州での中国や中国系住民の存在感がどれほどなのか?相当なものなのだろうと思わされる。中国からの投資は、企業のものでも、自国の戦略的利益に沿うよう体制に操作されているという。献金、貿易、投資、様々な交流、これら自体が直ちに違法では無くとも、グローバル志向の観点からはプラスと捉えることも可能だ。それ故、リベラルで開かれた社会ほどこのような”侵略”には脆弱なのだろう。
2018年。その後オーストラリア政府が中国に対して反旗を翻したことで外交関係は悪化し、現在中国の経済制裁にオーストラリアは苦しめられている。
本著発行に至るまで、相当な勇気と覚悟をし、出版したのだろう。本著の出版と米国からの警告が豪州が中国の属国への道からの脱却になる事を願う。本書における、中国共産党の金と恩義に付け入る卑劣な様の本性は、我々日本の中でも対岸の火事ではない。もっと日本人も中国の本性を知るべきだと思う。そして、我が国の与党内にいる親中派、マスコミメディア、どれ程汚染されているのか…心配になる。
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