『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン 久山葉子《訳》
おはようございます😉
図書倶楽部
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン 久山葉子《訳》
スマートフォンの使いすぎに警告を鳴らす、特にSNSが我々の脳を苦しめているようだ。
20万年前に私達の種が出現して以来、一世代を1つの”点”と考えると、点は”1 万点”になる、我々のご先祖様は其々、1万人居ると言うこと。
私達にとって当たり前の車や電気、水道、のある世界は点8個分の8世代。
コンピューター、携帯電話、飛行機が存在する世界は点3個の3世代。
では、スマホ、SNSがあって当たり前の世界しか経験していないのは?点1個、そう1世代だけなのだ。
そこで、この様に訴える。人間は現代のテクノロジー社会に適応するように進化していない、人間は生まれてから死ぬまでの間、脳は1つの問いに応えようとしている。それは、「今、どうすれば良い?」と言う事だけで、現在と未来の為、判断する為に記憶を活用し感情を元に正しい方向に自分を動かす。これは究極の選択で、何がなんでも生き延びて、遺伝子を残すと言う方向だ。食べる事だけでも、先祖は、それを獲得する危険とそもそも食べて死なないのか?を考えなければならない。狩猟の場合も、攻撃するか逃げるかの選択をしてきた。
この様に先祖が経験して進化してきた過程は近代とはかけ離れた環境の中だったのだ。そして、残念ながら私達の脳は祖先の脳から進化する時間を与えられないまま、急激なテクノロジー発展の環境に包まれている。
ストレス、うつ病にも脳の働きがあり、起きるかもしれない脅威に対する”人体の火災報知器”だと言う事。敢えて言うなら、いじめ、引きこもりも、その集合体からの身を守るための働きだと言う。
さらに、スマートホンは私達の最新ドラッグだとも言う。脳は常に新しい情報を好み”かもしれない”が大好きで、スマホは常にこれを与えてくれる。それがドーパミンと言うわけだ。そのお陰で集中力や記憶力、運動量、世界的なIQの低下、そしてドーパミンのせいで不眠に悩まされている人もいる。
では、現代のテクノロジー社会で生きていくためにはどの様にしたらよいのか?
知りたい方には、一読をお薦めする。