『グリーンバブル』
おはようございます😉
『グリーンバブル』
《記事1》世界はさながらグリーンバブルだ。温室効果ガスの排出削減をめぐって各国は相次ぎ野心的な目標を掲げ、環境ビジネスの育成に巨額予算をつぎ込もうとしている。そこまでしなければいけないほど温暖化は人類の脅威なのだろうか。「そう言えるほどの科学的根拠はない」とキヤノングローバル戦略研究所の杉山大志氏は言う。「異常気象が増えたと言われるが、第2次世界大戦後の観測記録を見ても台風や豪雨、猛暑などの自然災害はほとんど増えていません。「温暖化対策はもちろんやったほうがいい。ただ巨額の経済負担をするなら科学的には不確実性がある問題だと認識して判断すべきです」。そう話す杉山氏は、50年実質ゼロの根拠とされたIPCC報告書の執筆メンバーでもある。IPCCは環境専門家たちが集まる国連の政府間パネルだ。「報告書にはそのことがちゃんと書かれていた。しかし、一部の政治家たちによって意図的に急進的な対策が必要だと要約され、世界に宣伝されてしまったのです。」
このところの脱炭素の潮流はどうも科学論争の域を超え、経済覇権戦争へと変容してしまったようだ。化石燃料から自然エネルギーへ、ガソリン車から電気自動車へ。このゲームチェンジにどの国がいち早く対応できるかという陣取りゲームである。問題にかかわる政府関係者は「これは日本にとってかなり不利な戦いだ」と身構える。島国日本は海外との電力融通ができず不安定な再生エネルギーだけに依存しにくい。いまガソリン車で競争力が高いということは、裏を返せば市場が電動化に傾けば一気に力を失う恐れがあるということだ。
目標実現は見込めず、脱炭素社会の展望はひらけない。しかも産業競争力の維持はかなり苦しくなる。脱炭素市場に乗り遅れることだけは避けなければ――。それが菅首相が意欲的な言葉で高らかに宣言した脱炭素目標の残念な現実である。
*電気か化石燃料かは別としても《記事2》「普通の自動運転車」だけでも、現段階では夢物語なのだが、今後もガソリン車やHV(ハイブリッド)などガソリンエンジンを使用した自動車が主流であり続けるであろうし、ガソリンエンジンのクオリティは日本勢が圧倒的で、中国・韓国はもちろんのこと、欧米勢も永遠に追いつけないと言われる。だから、彼らはEVやディーゼル車の導入に必死になるのだ。HVは、災害時の「緊急発電所」にもなるすぐれものだが、ガソリンエンジン付きの自動車がこれからも主流であると考えられ、海外勢でその分野においてトヨタ自動車に対抗できるような企業が存在しないのは見逃せない事実だ。
記事1引用https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S14819032.html連載多事奏論(多事奏論)グリーンバブルと日本 脱炭素目標の残念な現実 原真人2021/3/3 5:00会員記事
記事2引用https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73272?imp=0やはり独り勝ち、世界の自動車メーカーはトヨタにひれ伏すのか?大原 浩
画像https://diamond.jp/articles/-/261251 脱炭素マネー3000兆円に群がるファンド、コンサル…「グリーンバブル」の正体 ダイアモンド・オンライン 2021/3/3 5:10