”情熱なしにできることは、すべて無価値である”『マックスウェバー』
こんにちは😉
今日は、マックスウェバーについて紹介します。
以下引用①
20世紀初頭に活躍したドイツの社会学者・経済学者である「マックス・ウェーバー」の主な著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と『権力と支配』。この2冊はどのような内容なのか、本書を読む前に知っておきたいという方に向けて、わかりやすく解説します。
マックス・ウェーバー(またはヴェーバー、1864-1920)は20世紀初頭に活躍したドイツの社会学者・経済学者です。日本では『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(通称『プロ倫』)の著者として、とくに歴史学の文脈で語られてきました。
これは第二次大戦後、大塚久雄がマルクス唯物史観とウェーバー社会学をもとにイギリス近代資本主義を説明し、それが歴史教科書に採用されたためです。最近はウォーラーステインの近代世界システム論にとって代わられましたが、とくに年配の方にはなじみ深い社会学者のひとりといってもいいでしょう。
19世紀は、哲学の一分野だった自然科学が独立し、そして哲学に代わり学問のメインになっていった時代です。この自然科学の隆盛をうけて、その他の学問分野でも自然科学の方法論を取り入れる動きが活発化しました。こうして近代歴史学、心理学、経済学、そして社会学などが誕生します。
しかし、自然とは異なり人間にはひとりひとり複雑な思考や意志がある、それをちゃんと考えに入れないと人間社会の本当のところはわからない……。こう批判して登場してきたのが、社会学の第二世代にあたるマックス・ウェーバーです。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』ウェーバーの研究は多方面に及びましたが、その中のひとつが「なぜ西欧近代文明は他を圧倒したのか」という問題でした。この問いに大胆な回答を提示して論争を巻き起こしたのが、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。
カルヴァン派の逆説的な禁欲
近代において資本主義が発展したのはオランダ、イギリス、アメリカなどのプロテスタント諸国、なかでもカルヴァン派の影響の強い国でした。そのため資本主義の発展はカルヴァン派の教説が原因だと、ウェーバーは主張します。つまり予定説です。
魂が救われるかどうかは神によってあらかじめ決まっているという思いは、人々を禁欲に走らせます。なぜなら、救われる予定の人は正しい生活を送っているはずだ、わたしはいま正しい生活を送っている、だからわたしは救われる予定の人だ、という論理が生まれるからです。つまり、原因と結果が逆転した論理です。
結果としての金儲けが肯定される
正しい禁欲的な生活とは、仕事に励むこと、散財するより蓄財すること、そして隣人愛を示すことでした。これを商品経済の普及した産業社会で実践するとどうなるか。いい仕事をし、貯金し続け、安く高品質な商品・サービスを隣人たちに提供することで、結果として金儲けにつながるのです。
ここから、結果としての金儲けは禁欲的な生活態度の成果とみなされるようになったと、ウェーバーは説きます。こうした倫理観が、資本主義の求める精神と一致したために、プロテスタント諸国が発展したのだ。ウェーバーの『プロ倫』はこう主張したのでした。
マックス・ウェーバーと官僚制について詳しくはこちらの内容でご覧ください。
『権力と支配』を読めば、一方的な視点に固まることなく権力について、官僚制について総合的に論じようとしたウェーバーの努力が垣間見えます。『プロ倫』も含めて、ウェーバーはこの社会を包括的に理解するために多くの研究を進めたのです。
いかがでしたでしょうか?時間が許せば、ウェーバーの著書に触れてみてはいかがでしょうか。
以下引用・画像①
https://loohcs-jp.cdn.ampproject.org/v/s/loohcs.jp/articles/2967.amp?amp_js_v=a6&_gsa=1&usqp=mq331AQHKAFQArABIA%3D%3D#aoh=16101641689925&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&_tf=ソース%3A%20%251%24s&share=https%3A%2F%2Floohcs.jp%2Farticles%2F2967 『社会学者マックス・ウェーバーの思想を、5分でわかりやすく解説! 2021.10.1 05:00』