ミュシャからマンガへ-線の魔術
2019年7月13日(土)~9月29日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
今回、ご紹介するのは「アルフォンス・ミュシャ」Alphonse Mucha
当時、新しい芸術を意味する運動で、花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性を追及した
「アールヌーボー」を代表するチェコのグラフィックデザイナー、イラストレーター、画家
彼の出世作は1895年、舞台女優サラ・ベルナール(日本で言う吉永小百合?)の芝居のために作成した『ジスモンダ』のポスターである
印刷所で働いてたミュシャに飛び込みで依頼したものだったが
その時期はクリスマス休暇でデザイン出来るのはミュシャだけだったのでデザインしたところ
これが宣伝ポスターとしてセンセーショナルを巻き起こし有名人となった
フランスで有名になった為、フランス語読みの「ミュシャ」となったがチェコ生まれの彼の発音は「ムハ」
ミュシャの絵の手法に円環モティーフと一体化した女性の姿が、足にまとわる衣の裾とともに「Q」という字を形成することから、この構図は後に「Q型方式」と呼ばれましたが
私の個人的な主観ではその円は光背(こうはい)であり観音菩薩のイメージではないか?と
輪郭線(エッジライン)を太く描く事や作品を縦長に表現しているのは日本の浮世絵と掛軸を連想させる
新しい感覚を日本美術にヒントを得たのではないでしょうか?
墨田区の葛飾北斎美術館では
アメリカのワシントンにある「フリーア美術館」の所蔵品の中から門外不出の北斎の肉筆画コレクション13点の高精細複製画を制作し、これをすみだ北斎美術館が所蔵する約130点の関連作品と共に現在、展示します
芸術の秋にはまだ早いですがあわせて観覧しては如何でしょうか?