飯島企画業務日誌

『鈴木能雄追悼展』

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こんばんは😉
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『鈴木能雄追悼展』
JR大船駅より湘南モノレールで湘南町屋駅に足を降ろし徒歩5分、六十六段の階段を登ると周りは自然豊かな木々に囲まれ、そこに佇む二階建ての住居。今となっては誰も住んでいない、この家には鈴木能雄(よしを)さんの画いた絵画、趣味で集めた骨董、幅広い友人関係や、子孫と楽しみながら製作した、ウッドデッキやツリーハウスの想い出を残したフォトフレームなどが処狭しと、部屋ごとにコーナー分けをして展示されています。
さくら、花、富士、海、夕陽を、こよなく愛した”よしをさん”は、時には繊細に、時にはダイナミックに画きます。
”よしをさん”は生前、こんな言葉を残しています。
「にちれん上人ゆかりの身延山は、しだれ桜の名所として名高く、老杉に囲まれた広大な境内には信仰の山にふさわしく多数の伽藍が立ち並び春にはそうした伽藍をしだれ桜が美しく彩り、境内は華麗な花霞となります。華麗な満開の桜も良し、散る侘びの美しさも良し、桜は人の一生のように想えてなりません。」
人生を楽しみ様々な経験をしながら、散り時をも覚悟しているかのようです。
他にも旅、俳句、音楽、お芝居、時間の許す限り足を運んでいたそうです。
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「追悼展」は10月6日(日)から毎週日曜日11時~16時で開催されています。”よしをさん”のお子さん、そしてお孫さんが毎週、訪問して下さる皆様を嬉しくお迎えし、家族それぞれ自身が今まで知らなかった親父の姿を、今まで知らなかった訪問客との会話で”よしをさん”が蘇ります。この縁をご家族は継承していくことでしょう。
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「鈴木能雄追悼展」会場一階の南側窓の西側壁面には30号(約H90㎝XW70㎝)のキャンバスに”夕焼け”が画かれています。時の流れと共に刻々と表情を変えていく不思議な作品です。
朝の爽やかな光、昼の力強い光、夕方の紅の光。その日一日が、産まれ、躍動し、深みが凝縮されていく。絵の具は白、黄色、赤、碧そして黒、それぞれの色が快く流動し観る者の心を映し出します。これは、アトリエの場所に秘密がある様です。
”よしをさん”のアトリエは二階の北側に設けていたそうです。北窓からのノースライトは穏やかな安定した光を満たします。強い光に邪魔されない、ご自身の心を表現する事に集中できたのでは無いでしょうか。
何と無く良い、色が好き、構図が、タッチが、バランスが等々、観る者が感じる自身の心は様々です。
絵画は画家の生きた時代と共にあり、それは時代を超越し、観る者が自身の心と向き合う鏡として、画家はその切っ掛け作りを御手伝いしてくれていると私は想っています。
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遣りたい事が未々有ったからこそ此処まで生きてくれた。様々な地域にも脚を運び、観たいものも観た。数多くの友人と交流し、楽しい人生だった。と、遺されたご家族がそう思える様に成るのは暫く時が必要と成るでしょう。
追悼展は11月24日(日)で惜しまれながら最終日を迎えます。
鎌倉の爽やかな空気と”よしをさん”の素敵なご家族にお逢いしてみませんか。
鈴木能雄邸 鎌倉市山崎697
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