『神様は現金がお好き?』キャッシュレス神社
おはようございます
『神様は現金がお好き?』キャッシュレス神社
新年最初の行事といえば初詣ですが、皆様は御参拝されましたでしょうか?神社の賽銭をめぐってちょっとした問題が起きています。
今年は“キャッシュレス元年”ともいわれ、賽銭もペイペイや楽天ペイ、d払いなどの電子マネーが利用できると話題になっています。外国人参拝者の増加や初詣の混雑の改善、賽銭泥棒や職員の横領など、あらゆる対策に有効とみられていたからです。
2020年の初詣はどこもかしこも「ピッ!」「ピッ!」という音が聞こえてきそうですが、どうも様子がおかしいようです。
「楽天Edy」に対応していた愛宕神社(東京都)は「未定」で、ほかに日光二荒山神社(栃木県)、東祥寺(千葉県)など複数の寺社が電子マネーを中止していました。やはり現金でないと神様たちも願いを受け付けてくれないのでしょうか。
一方で、日本第一熊野神社(岡山県)のようにお守りや御朱印の購入にキャッシュレス決済を行っているところもあります。
そんな中、岐阜県高山市の黄金神社では、賽銭箱の前に地域限定の電子通貨「さるぼぼコイン」と「オリガミペイ」のQRコードが置かれていて、賽銭の利用もできる。田中宏宮司は言います。
「オリガミペイは地元の信用金庫が導入し、普及のご祈願に来ました。それで当社でもシステムを使わせてもらうことにしたのです。神社はもともと刀など当時の最先端技術を奉納した歴史がありますし、お賽銭もお米などの現物からお金になった経緯があって、それが電子マネーに形を変えました。おかしいことではありません」
元々は「年籠り」(としごもり)と言い、家長が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神神社に籠る習慣でした。やがて年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が今の初詣の原形となりました。治承5年に源頼朝が鶴岡若宮に参詣したことが初詣が広まるきっかけになったとの言われもあります。江戸時代末期までの元日の社寺参拝としては、氏神神社に参詣したり、居住地から見て恵方にあたる社寺に参詣(恵方詣り)したりといったことが行われました。《今年の恵方は、庚(かのえ)西南西です。今では関東でも定着した恵方巻きを頬張る時の方角も同じです》
「年籠り」形式を踏まず、単に社寺に「元日詣」を行うだけの初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、明治中期のこととされています。また、氏神や恵方とは関係なく、有名な社寺に参詣することが一般的になりまし。
前の年に一年間お世話になった神様のお札やお守りは、初詣での際に神社に持参して奉納します。古いお札やお守りを浄め、焚き上げをしてくれます。
お賽銭はともかく、一年の感謝を捧げて、新年の無事と平安を祈願することが大切ではないでしょうか。
記事引用https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000015-nkgendai-life