『マッサージ』
おはようございます✨
『マッサージ』”痛みがある方が効果がある”と続けている習慣や運動が、症状を悪化させているかもしれません。痛いマッサージと痛くないマッサージ、どちらがいいか?という2択で完結するような話ではありませんが、たしかに痛くしてはいけない部分とある程度痛くしても大丈夫な部分はあります。膝は筋肉が少なくデリケートな部位なので、やみくもに強いマッサージをしてしまうのは厳禁。そのうえで、年を取り筋肉が減ってくると、関節が不安定になり軟骨がすり減ってしまいます。その軟骨が関節内に広がることで炎症が起こってしまう。逆に腰の場合、筋肉が膝に比べて厚いので強めのマッサージをしても問題ありません。タイマッサージでは、マッサージの後のストレッチがセットになっていますが、このストレッチには注意が必要です。ストレッチで筋肉を伸ばしすぎてしまうと、それ以上伸ばされて障害が起きないようにと、反射的に筋肉が収縮してしまいます。伸張反射と呼ばれていますが、これでは本来のストレッチの目的を果たせません。痛いマッサージの代表的なものといえば台湾式足ツボマッサージがあると思います。あれは毒素を流すという意味合いもあるようですが、目的が治療ではなく「ここが痛いということはこの臓器が悪い」ということを確認するためのもの。強く押し続けることは、交感神経も緊張しますし、筋肉も炎症も起こしますし、いいことはありません。「マッサージに行ったらかえって調子が悪くなった……」時々耳にする、治療トラブルの噂。体を労るため、悪い施術所に行かない知識を身につけましょう。腰痛や肩こりで悩む者が通う整骨院や整体院。体をケアするべき場所で、近年、治療トラブルが増加しています。現場の実情に迫る前に、施術と資格の種類についてまとめておきましょう。「整形外科」は国家資格の医師免許証を持つ整形外科医が、骨・関節・筋肉、神経などの疾患や外傷を、投薬、手術などを通して治療する医療行為です。押す・揉むなどの手技を駆使して体の変調を改善するあん摩マッサージ指圧師は、医業類似行為に分類されますが、同様に国家資格が必要。あん摩、指圧、マッサージという各々異なった専門技術を有して「マッサージ店」を開業できます。柔道整復師と鍼灸師も国家資格が必要です。前者は柔術を起源とする治療法を用いて、脱臼・骨折・打撲などを整復する「整骨院」を、後者は手技ではなく鍼や灸を用いて治療を行う「鍼灸院」を開業できます。対して、街中でよく見かける「整体院」「カイロプラクティック」は、法的な資格制度がありません、おもに民間の認定資格。整体は手技の療法全般を表すケースが多く、カイロプラクティックは脊椎の調整によって体調を整えるアメリカ発祥の技術です。業界関係者は、「健康被害の治療トラブルが目立つのは、整体院です」と指摘しています。本来、国家資格がないのにマッサージをするのは違法行為。そこで、法律の網の目をくぐるため、マッサージではなく『整体』を掲げている施術所が多いのです。民間資格と国家資格の医療知識は全然違います。国家資格でも施術が下手な人はいますが、最低ラインの知識と技術を持っています。民間資格は上手な人も下手な人もいるけれど、下のレベルが果てしなく低い。そんな施術が一部で行われているため、治療トラブルが起きやすくなるのです。信頼できる施術所はどうやって見分ければいいか。知識不足の術者はどう見極めるか。施術の際、痛みの原因を説明できるかは大きな判断材料になる言います。中には、痛みの原因を「体の歪み」「背骨」など、なんでも”一点”に持っていって説明する術者もいます。しかし実際は足関節の緩みが不良姿勢を招き、肩関節痛につながることも。「一点型」の術者は、全身を観察せずに原因を”決めつけている”可能性があります。「正確な炎症反応は、超音波やCTなど、医療機関にある機器でなければ判定できないことがあります。そこで『まず医療機関で診てもらってきてください』と言えるかどうかもひとつのチェックポイントですね。施術所を探す入り口としては、HPが役に立ちます。「腰痛の原因」「医療機関の検査を促す」などについて記されていれば、信頼できるひとつの目安になります。「よい施術所であれば、院長だけでなく、HPにスタッフの顔、名前、資格などの情報が公開されています。そこで国家資格を持っているかどうかをチェック。○○協会認定、○○式療法の肩書は玉石混交で確証が得られません。また見栄えのいい謳い文句ばかり書いてあるHPは専門業者が作成して、実際とかけ離れていることがあります。ただし、ネットは参考になる一方で、『これ以上、新規の客をとれない』『有名人が利用している』などの理由で、まったく外に営業情報を出さない凄腕の達人もまれにいるそうです。そこにたどりつくのは至難の業。可能な範囲で情報を集め、自分に合った施術所にめぐりあいたいですね。