飯島企画業務日誌

『乾物/干物』1/5

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おはようございます😉

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『乾物/干物』1/5
手軽で美味しい干物。今では普通に食卓に並んでいますよね。
おいて焼くだけの簡単調理で生とはまた違った美味しさを味わえるのが特徴です。
しかしよく考えてみてください。そのまま適当に置いておいたら腐って食べられなくなるのに、なぜ干物は食べられるのか‥‥
昔の人は勇気のあることをしますね。
今回は日本における歴史を紹介していきます。干物をより詳しく知って、より楽しむのもアリですし、うんちくとしても自慢できますよ!!
身近な食材「干物」のすべてを知って頂ければと思います。
日本で干物が製造されていたのは縄文時代とされています。
貝の干物が縄文土器から発見されているので少なくとも4000年前には作られていたことになります。また、愛知県豊川市にある貝塚から大量の貝殻が発見されており、盛んに干物作りが行われていたことが分かります。
更に時は登りますが、奈良時代の文献で「正倉院文書」というものがあります。そこにも干物が記載されています。
・きたひ‥‥イワシなどの小魚の丸干しの事
・すわやり‥‥鮭やマスなどの魚のみを細かく切って干物にしたもの
・あへつくり‥‥魚の内臓を抜いて干したもの
などとあります。
もちろん昔には冷蔵、冷凍技術などなかったので保存と言えば「乾燥」になるのだと思います。全く昔の人の知恵には頭が下がるばかりです。
今日では飽食の時代などと言われて、食べるのに困ることは「ほぼない」と言っても過言ではないですよね。その中で干物の立ち位置が変わってきています。
保存食からグルメに変わり、干物でしか味わえない味を求めて多くの方が日々干物を食しています。
保存食の歴史を辿ると「缶詰の時代」「冷蔵冷凍の時代」があります。
干物は、1804年にフランスで缶詰が発明されて普及していくまで、人類の飢餓、食糧不足を補うのに活躍していたのは間違いありません。
食料の供給も安定していないですし、戦争や自然災害など食べ物が無くなってしまうことも多くありました。
魚や貝が多く取れたときに保存する。自然は予測不可能です。良いときに悪いときのことまで考えて保存しておく素晴らしい技術だと思います。
記事https://www.takaraya-himono.com/blog/column/5508
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