飯島企画業務日誌

『黒板アート』

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おはようございます😉

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『黒板アート』
新型コロナウイルスの影響により多くの学校の休校が続く中、卒業式が開かれました。在校生や保護者の出席が認められず、例年より寂しい門出となりましたが、ある学校の先生たちがサプライズを演出。各教室に「黒板アート」を描き、卒業生の思い出に花を添えました。
動画はこちら→https://youtu.be/Ns46ngyRe48
黒板アートの原型はチョークアートと言われ、イギリスのパブ看板が発祥と言われています。イギリスからの移民と共にオーストラリアに渡り、オーストラリアの看板職人によって、よりカラフルでアーティスティックな現在の形となったようです。
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日学では「Face to Face 書けば伝わる、共感する」をコーポレートスローガンに掲げ、人と人とをつなげるコミュニケーションに寄与したいという考えから、2015年に「日学・黒板アート甲子園®」を創設しました。
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当社が長年取り扱ってきた黒板をキャンバスとする、一大アートといっても過言ではない「黒板アート」。私たちはそれを、単に学校内での鑑賞や各自のSNSで披露するだけでなく、1人でも多くの方々の目に留まって心に響き共感してもらい、かつアーカイブとして保存できないかと考え、過去5回で累計700近い作品のご応募、3600人を超える生徒さんにご参加頂きました。
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今回の2020大会は、黒板アート甲子園のメイン大会(高校)、ジュニアの部(中学)、”白板”アート甲子園(高校)の3部門と、特別企画として初めて動画部門(高校)を開催いたします。
高校生のなりたい職業ランキングにも入るYoutuber。ここ数年、黒板アート甲子園の参加校の中で動画を制作してコンテストに応募している学校が増えている事など加味して創設しました。
☆中央に鯛が描かれる黒板アートは日本の古き良き伝統文化であるおせち料理を素晴らしいタッチで表現しました。
☆女子高生の絵は、自分のしたいお化粧、髪型、服装、それは厳しい校則の中では叶わないけれど、どうにかして可愛くなりたい!という彼女達のがむしゃらな努力を表しました。
☆タコが自分に対してのいたずら書きに怒って黒板を突き破って出て来るというユニークなテーマです。
政策動画はこちら→https://youtu.be/8oDCeYEGsmI
黒板アート甲子園→http://kokubanart.nichigaku.co.jp/記事画像

 

『やすらぎの刻~道』~森のささやきが聞こえますか~

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おはようございます😉

 

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『やすらぎの刻~道』~森のささやきが聞こえますか~
倉本聰 点描画展

テレビ・映画・演劇の世界で、数々の名作を世に送り続けている脚本家・倉本聰。倉本氏は仕事の傍らライフワークとして十数年にわたり、森の樹々を描き続けてきました。

その作品には、大地に力強く根を張る樹々とそこに息づく生き 物たちが点描画という手法を用い丁寧に表現されています。
倉本氏は、そうした物言わぬ者たちの生きる姿にドラマ性 を見出し、それらがささやく心の声を文章として添えています。
そこには脚本において登場人物の心の機微を描くことを 得意とする倉本氏ならではの世界がひろがっています。

本展は、富良野の森で描きためた点描画約70点を一堂に展観するとともに、倉本氏の多岐にわたる「仕事」の一 部として、ドラマ『やすらぎの刻~道』で使用したセットや小道具、出演者の衣裳等の展示も合わせ、特別企画として開催いたします。

倉本聰の創作に向かう姿勢と、厳しくも優しく細やかな独自の世界を存分にお楽しみいただけます。

テレビ朝日開局60周年ドラマ「やすらぎの刻~道」放送記念
会期2020.03.10〜2020.04.01
開館時間10:00-20:00
会期中無休
入場料:一般 900円、高校生 600円、小中学生 300円
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
住所:東京都中央区銀座3-6-1
記事画像https://obikake.com/exhibition/9021/

『デッドライン』千葉雅也

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おはようございます😉

 

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『デッドライン』千葉雅也
修士論文の”デッドライン”が迫るなか、「動物になること」と「女性になること」の線上で煩悶する大学院生の「僕」。高校以来の親友との夜のドライブ、家族への愛情とわだかまり、東西思想の淵を渡る恩師と若き学徒たる友人たち、そして、闇の中を回遊する”魚”のような男たちとの行きずりの出会い―。21世紀初めの東京を舞台にかけがえのない日々を描く。

現代社会の苦しみはデッドラインにおける苦しみである。納期、テスト、受験、就職、結婚、出産、寿命など。
デッドラインという締切に対して哲学者千葉さんの自伝小説的に、その対処法を指南してると読めば第3者として読めるだろう。
ゲイの大学院生の「僕」が主人公で、他者と関わることを難しく思っているような感じには見えないが、いまひとつ深く他者と関わることもない。
“なる”ということを哲学的に考える。荘子が魚が楽しく泳いでいるのを見て、「隣の人が魚の気持ちは分からない」と答える。近くにいることで、”荘子は魚になり”、”魚は荘子になる”同一化するのではなく、別のものが同じものに”なる”ということ。
ドゥルーズやモースの思想をはさみつつ展開される日常。人間と動物、男性と女性。二項対立で物語が進んでいく。

現代哲学を自分の問題として引き受ける事として”ゲイ”としての生き方とも接続もされる。
逃走線や生成変化という概念の実践。従来の男女関係という閉じた循環の中から逃走線を引き、同性愛者としての自分自身を解き放つ。主人公の住む久我山が、「ノンケ」の友人たちの円環(山手線や環八)からの久我山が逃走線のような場所であるという設定は面白い。

只の好感ではなく、相手を目で追い求め、触れたいと願う感情、心と体を突き刺す様な感覚とは。社会の枠の中で自分がそう思われている存在に抵抗してか、自らの嗜好の思いのままに任せてか、夜の街を徘徊しながら好きな男を求める。自己肯定し、他者から離れ、他者を求める姿に懐かしさを感じる。

ドライなように見える主人公の同性との関わりは、空気を読むような繊細で微妙な駆け引きがあり、ここでもパートナーを1人に決められない、その場しのぎの肉体関係で気を間際らしている。
恋愛対象が男性だが、女性の姿になりたいと言うわけではなく、ただ女性に「成りたい」と感じる部分が終盤の三人称に表れていた。

主人公は哲学的にその瞬間”魚”かもしれない、”蝶”かもしれない、”猫”かもしれない、”動物”かもしれない、”少女”かもしれない、”ゲイ”かもしれない、……でも、”男”でも”本物の自分”でもない。少女のしっぽという幻想を追いかけ続ける自己を現実的に認知して、初めて、自分の回遊するべき正しい道がレールのように目の前に敷かれてなどいないことに気が付き、円環をほどき、振動する線になって、「僕」は本当にそうなれたのだろうか。自分で自分を越える自分自身が、己のデットラインになるのだ。
それは、自分が新たな円環を生みだす線になるということだろうか?

『この詞何の曲?』☆

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おはようござます😉

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『この詞何の曲?』☆
1980年のこのアルバムは、なんとグラミー賞5部門の「最優秀レコード」「最優秀ソング」「最優秀アルバム」「最優秀ボーカル・アレンジ」「最優秀新人賞」を受賞をしました。
安いアパートのテーブルに座っていたら、旋律や最初のコーラスの部分の歌詞が浮かんできたそうです。このアーティストは若い時にテキサスで友達と毎夏にヨットに乗っていて、その想い出が甦りました。”おお、なんていい曲なんだ”と本人も感動したのですが、ブリッジ部分ができあがり曲が完成するまで、それから2年かかったそうです。
楽園に行くのはさほど遠くない
少なくとも僕にとってはね
風がしっかりと吹けば
君は帆を立てて出港できる
そして平穏を見つけるだろう
帆布は奇跡を起こせるのさ
待って見ていてごらん
僕を信じて
夢の国へ行くのには決して遠くない
嘘なんか言うもんか
風がしっかりと吹けば
無垢な歓びがふたたび甦る
帆布が奇跡を起こしてくれる
見届けていてね
僕を信じて
ヨットで出かけよう…
僕を連れて行ってほしい
夢がかなうと
かつて聞いていた場所へと
夢と風が僕を運んでくれる
そしてすぐに僕は自由になれる…
空想…
それは最高の気分にしてくれる
航海に出ているとき
すべて幻想に取り囲まれて
すべての言葉が交響曲になる
僕を信じていてほしい
すぐにきっと夢から覚めるよ
少なくとも僕はそうだよ
風がしっかりと吹いてくれれば
船出できるんだ
帆布が奇跡を起こしてくれる
そして君の心は
ふたたび落ち着ける
それを見届けていて
僕を信じていてほしい

『木彫り熊』

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おはようございます😉

 

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『木彫り熊』
代官山 蔦屋書店(渋谷区猿楽町)では、2020年3月10日(火) ~3月31日(火)の期間、”熊乃屋阿野”みやげ店の〝木彫り熊”を集めたフェア「熊乃屋阿野みやげ店 ~北海道民芸と木彫り熊~」を開催中。
鮭を咥えた荒々しい姿の木彫り熊以外にも、土産物としてのチープなものから彫刻として巧みなものまで、その幅の広さや面白さといった木彫り熊の魅力をご紹介いたします。

北海道の木彫り熊は、 昭和30~50年頃に北海道観光ブームとともに土産物として大量に製造・販売され、 そのなかで多くの職人も生まれてきました。

しかし、 時代の流れや生活様式の変化とともに土産物としての需要が減り、 技術の継承も十分になされないまま職人の高齢化などによって、 木彫り熊の製造は消滅しつつあります。

そんな状況のなか、 木彫り熊の価値やイメージが単なる土産物から少しずつ変わりはじめています。
アイヌ文化の伝承・保全活動の盛り上がりや「八雲町木彫り熊資料館」の開館、 アイヌの熊彫り職人・彫刻家である藤戸竹喜さんの日本各地での展覧会、 また東京903会「熊彫図鑑」の刊行に合わせた貴重な木彫り熊の展示など、 広い世代から新たな関心を集めています。

■木彫り熊のルーツについて
北海道の木彫り熊の発祥にはふたつのルーツがあります。
ひとつはアイヌ民族の伝統文化にあります。 アイヌの人々は、 マキリという小刀で生活用具や神具にアイヌ文様やカムイ(神・魂)を彫刻で表現してきました。 その技術をもちいて、 1920年代から旭川市を中心に松井梅太郎ら上川アイヌによって土産物としての木彫り熊が始まりました。
もうひとつは、 道南の渡島半島に位置する八雲という町。 尾張徳川家・義親公がスイスで購入したペザントアート(農民美術)の木彫り熊を日本に持ち込み、 八雲の農民たちに制作を奨励したことから始まりました。

冬の農閑期に制作することで楽しみながら収入にも繋がった木彫り熊は、 その後北海道を代表する民芸として隆盛していくことになります。

会期 2020年3月10日(火)~2020年3月31日(火)
時間 7:00~深夜2:00(営業時間)
場所 代官山 蔦屋書店 2号館1階 ギャラリースペース(東京都渋谷区猿楽町17-5)

八雲町木彫り熊資料館https://www.town.yakumo.lg.jp/soshiki/kyoudo/

記事https://store.tsite.jp/daikanyama/event/architectural-design/13423-1016290

フランス小説『ペスト』が予想外のヒット

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おはようございます😉

 

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フランス小説『ペスト』が予想外のヒット
新型コロナウイルスの影響で消費行動にさまざまな変化が生まれる中、書店ではある本の売り上げが急激に伸びている。1947年に出版されたフランスの小説『ペスト』だ。書店からの注文も相次ぎ、版元の新潮社は1万4000部を増刷した。なぜ70年以上も前の小説が注目されたのか。

『ペスト』は1940年代のアルジェリアを舞台に、致死率の高い感染症であるペストの流行による街の混乱と市民の戦いを描いている。著者はフランスのノーベル文学賞作家である”アルベール・カミュ”だ。名作として現在も読み継がれている作品で、累計発行部数は約90万部。「2018年6月にNHKの教養番組『100分de名著』で紹介されたことで一時的に注目度が高まったが、基本的には年間3000~4000冊とコンスタントな売れ行き」と版元である新潮社営業部の河井嘉史氏は話す。

異変があったのは20年1月下旬。売り上げデータの上位に突如ペストが食い込んだのだ。きっかけはどこにあったのか。河井氏はユーザーの動向を探るべく、Twitterの検索機能を使って「カミュ ペスト」に関するツイートを調べた。すると、「武漢の状況を見ると、カミュの『ペスト』を思い出す」という内容のツイートがいくつも見つかった。しかも、「特定のメディアのコメントのリツイートではなく、たくさんの一般の人が同様のツイートしていた」(河井氏)。

これだけ注目度が高まれば、まだこの小説に触れたことがない人でも読んでみたい思うはず。そこで1月末に販促を強化したところ、全国の書店から注文が相次いだ。2週間後の2月14日には在庫1年分の4000部を増刷。3月2日にはさらに1万部を増刷した。

丸善丸の内本店では2月上旬からペストの店頭在庫数を増やした。「関連書籍として、感染症と人類の発展について触れたノンフィクション『銃・病原菌・鉄』を並べるなどして棚を展開し、POPをつけて目立たせている。増刷が新聞で報じられたこともあり、売れるペースもどんどん上がってきている」と同店の友田健吾副店長は話す。直近1週間で30冊も売れ、同店の文庫本ランキングでは4位に入っているという。主な購入者は40~50代のビジネスパーソンだ。

店頭で伸びているのはペストだけではない。同店では歴史書、実用書などで既刊のウイルス感染症を扱った本の売り上げも好調だという。原因不明の肺炎が新型コロナウイルスと確認されてから約2カ月。新型コロナウイルスに関する新刊がいまだに発売されていないこともあり、発売から70年以上たったペストも「関連書籍」として注目されているのだろう。

また、「『ペスト』を読むことで先人の経験が学べるという思いがあるのではないか」と、新潮社の河井氏は分析する。毎日のように新しい情報が報道されて世の中が不安な空気に包まれる中、作中の人物たちと自分を重ね合わせることで勇気をもらいたいと考える人も少なくないはずだ。さらにペストは名作文学としてそのあらすじや結末も広く知られている上、未読の人でもネット上で簡単に調べることもできる。「ネタバレ禁止」「予想もつかないラスト」という本であれば、これ以上不安になりたくないという気持ちが働いて、売れ行きはこれほどまでは伸びなかったかもしれない。

記事画像https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00912/

『ダイナミックプライシング』って?

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こんにちは😌

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『ダイナミックプライシング』って?
”ダイナミックプライシング”とは需要動向などに応じて価格を変動させる仕組みで、スタジアムや劇場・ホールの客席、鉄道・航空の指定席、ホテルの客室など、主に空席を埋めるタイプのビジネスで重宝され、販売期間内にできる限り売り切り、かつ売り上げを最大化することを目指す価格決定システムです。

ビッグデータを利用するには回収や集計に時間や手間がかかってしまいます。
最近ではAIを用いたダイナミックプライシングの導入が行われていて、AIを用いたことで価格設定の精度が上がっています。
AIを用いることで素早く複雑な複数の条件を考慮して値段の決定ができるようになっているのです。また、これらのデータが溜まれば溜まるほど、その精度が上がっていくのもAIを利用したダイナミックプライシングの特徴です。

これがうまく機能するためには、消費者側の理解と賛同を得る必要があります。果たして得られているのでしょうか?

「例えばスポーツ観戦のチケットなどで、売れ行きの良い人気の試合・席は値上げされ、売れ行きがイマイチな試合・席は値下げされるという具合に、チケット販売期間中に価格が変動するシステムです。

「許容できる」と「どちらかと言えば許容できる」を足した“許容派”が最も多かったのはホテルの室料で43.6%。以下、航空運賃、プロ野球やサッカーのチケット、コンサートのチケットと続く。既にダイナミックプライシングを導入済み、あるいは導入進行中のジャンルでは容認が比較的多いようです。

反対に「許容できない」と「どちらかと言えば許容できない」を足した“否定派”が最も多く出たのは、「雨が降ると傘の値段が高く、晴れているときは安くなる」という仮のシチュエーションに対してで、43.3%に上った。以下、「タクシーの料金、飲食店、一時利用の駐車場料金、高速道路の料金、の順でした。

実例としてまだ存在していなかったり、実証実験段階だったりとダイナミックプライシング適用に至っていないケースについては、違和感を持つためか否定的な反応が強いです。特に傘やタクシーといった、にわか雨に遭遇して困ったときに利用するような商品・サービスの価格をつり上げられると、値上げによって確保しやすくなっているのだとしても、そのありがたみより、足元を見られているような不快感の方が上まってしまうようです。
現在の”マスク”のようです。
記事https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00275/00006/

映画『三島由紀夫vs東大全共闘』 50年目の真実

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おはようございます😉

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映画『三島由紀夫vs東大全共闘』 50年目の真実
2020年3月20日(金)公開
一枚のモノクロ写真がある。両手を腰に当てた三島由紀夫が余裕の笑みで仁王立ちし、あの特徴的な大きな目が右手に視線を向ける。ぴったりとしたポロシャツ姿で鍛え上げられた肉体が誇示され、手前の教卓にはマイクが置かれている。一方、彼の目前には無数の男女の若者たちがひしめき後方の二階席まで会場は埋まり、立ち見の聴衆も多く見られる、壇上の三島に熱い視線を注ぎながらもどこか楽しげに見える……。

この写真が撮影された1969年5月13日の東京大学駒場キャンパス900番教室は異様な熱気に包まれた。60年代後半の〈政治の季節〉の雌雄を決する安田講堂攻防戦で同年1月に〈敗北〉したばかりだった東大全共闘の有志が、68年の川端康成の受賞まではノーベル文学賞候補と取り沙汰されるなど世界的名声を獲得していた小説家にして、次第に極端な右翼思想への傾斜を強め、前年秋に私的民兵組織〈楯の会〉を結成したことでも注目を集めた三島由紀夫を招き、討論会が開催されたのだ。〈暴力〉と〈ラディカリズム〉こそ、両者の共通の関心であることは明らかで、三島が警察からの警護の申し出を辞退したとのエピソードも当時の雰囲気を如実に伝える。そんな一触即発の雰囲気のもとでの討論の内容については、直後に出版された「討論 三島由紀夫vs東大全共闘――美と共同体と東大闘争」で確認できるが、それから半世紀の節目に当たる今、討論の模様を記録した映像をもとにしたドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」が公開される。

映画は文字資料で読み取ることのできない何かを僕らに伝えてくれるだろうか? 
新たに撮られた識者や当事者のインタビューにしても、討論のやり取りに関連する内容をその都度挿入する構成になっており、当日の討論に寄り添い、ある種のライヴ感をもって再現しようとするスタイルが印象に残る。

討論会の映像を見直してみると、そこでの三島の振る舞いは非常に大人で笑顔もいい。要するに、生き生きとしている。三島が〈なぜ死んだのか?〉ではなく、彼が〈いかに生きたのか?〉という話にできないだろうか、そのためにも実際に行われた討論をきっちり最初から最後まで見つめよう。

三島の衝撃的かつトラウマ的な死がその後の作家解釈を呪縛してきた。しかし、討論の時点で三島が迫りくる自刃をどの程度意識していたかはともかく、彼は討論の〈前置き〉で〈自決〉について語っている、その場における彼はすばらしく「生き生きとして」いて「エネルギッシュ」である。

映画では、討論の内容を収めた前述の書物では伝わらない諸々の現象が捉えられる。たとえば、討論会の企画者で当日は進行役を務め、50年前の出来事を振り返る証言者としても本作に出演する木村修が壇上で三島を思わず〈先生〉と呼び、すぐさま反省しながらも東大教師よりも三島のほうが〈先生〉と呼ぶに値する……と居直る有名かつユーモラスな場面。今回初めて映像で見ると、この〈言い間違い〉がいかにその場の緊張を和らげ、その後の討論を勢いづけたかがわかる。

彼は東大教師の弾劾に走る全共闘の〈反知性主義〉(ラディカリズム)を称賛し、共感を示す。三島は、戦後日本の〈平和ボケ〉を〈文武両道〉の理想の喪失、〈刀〉(肉体)抜きで〈菊〉(精神)だけに偏重した歪な姿として理解した。

三島は〈精神〉の言葉と異質な、あるいはそれと表裏一体であるはずなのに黙殺される〈肉体〉の言葉の発見や復権を求める。
〈文武両道〉は「敵」(との〈出会い〉)を必要とする。三島の〈肉体〉の言葉の習得プロセスにおけるボディ・ビルから剣道への変遷は、自己完結した前者と敵を要する後者の対比から実行に移された。そして、戦後日本への彼の不可思議なまでの苛立ちは、そこでの「敵」の不在に由来するのだ。あの日、彼は東大全共闘なる「敵」と対峙した。

三島にとっての「敵」は、排除すべき単なる憎悪の対象ではなく、ある種の友愛関係を帯びる可能性に開かれた「同じ世界の住人」である。小説の作者と読者でこうした関係性は生じない。両者はそもそも「同じ世界の住人」ではなく、そのあいだに幾重もの「想像力の媒介」が横たわる。警察の心配が杞憂に終わったとしても、三島と全共闘の討論はやはり「決闘」であった。そして本作は、当事者が今も抱える三島の〈死〉の呪縛をあくまでも生き生きとした「見られる」世界のなかに置き直し、半世紀前の「決闘」のありさまをエネルギッシュに蘇らせる。そしてそれは、映画がそもそも抱える〈肉体〉の言葉としての可能性の蘇りをも示唆する。

この翌年11月25日、三島は陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内東部方面総監部の総監室を森田必勝ら楯の会会員4名と共に訪れ、面談中に突如、益田兼利総監を人質にして籠城すると、バルコニーから檄文を撒き、自衛隊の決起を促す演説をした直後に割腹自決した。45歳没。

記事画像https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/24614?page=1
公式HPhttps://gaga.ne.jp/mishimatodai/

国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか?

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『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』『サザエさん』
国民的アニメの主人公は、どんな家に住んでいるのでしょうか?自宅を査定をしてみました。

今回、株式会社コラビットが提供する不動産のAI査定サービス「HowMa(ハウマ)」を利用し、人気アニメの主人公たちが住む自宅の価格を調べてみました。築年数や住所などは当然公開されていないので、アニメの情報やインターネット上の意見などを参考にしてみました。

最初に、紹介するのは「さくら家(ちびまる子ちゃん)」。大黒柱のひろしは職業不詳で、6人暮らし。庭付き平屋です。 ”さくらももこ先生”の地元、清水市の入江との説を採用しています。各種平米は図面より算出、築年数は不明なので45年で設定しました。
まる子は庭付きの平屋に住んでいます。
 静岡県静岡市清水区入江で延床105平米、土地150平米、3LDK、築45年の相場は、1100万~1300万円。手を出しやすい価格帯になっています。
構造は木造、浴室に窓、広い庭あり。ちなみに、さくら家には駐車場も車もありません。査定額は「1566万円」。金利1%で35年ローンを組んだら、月々の返済は4万円ほどです。

ペットを飼って自家用車もある「野原家」
次の紹介するのは、「野原家(クレヨンしんちゃん)」の物件。作品内では安月給と家族に言われているひろしですが、実は霞ヶ関の商社マン。専業主婦の妻に小さな子どもが2人。ペットを飼い、自家用車もある幸せな家族が住む家の価格はいくらでしょうか?
「最寄駅は春日部駅」「買い物に利用するサトーココノカドーはイトーヨーカドー春日部店」との説より、住所は春日部市中央。しんちゃんが幼少期に中古で購入したとのことから築10年で設定しています。
春日部市中央で延床77平米、土地112平米、2階建、3LDK、築10年の相場は、2800万~3400万円。構造は木造、この付近の用途地域は第一種中高層住居専用地域、駐車場1台分あり、庭あり、ペット可の一軒家の値段は「2545万円」。
同じくローンを組んだら、月々の返済は7万円ほどです。ひろしのお小遣いは月3万円なので、なかなかリアルな数字ですよね。

続いて、練馬区の「野比家(ドラえもん)」の家を紹介します。押入れの中に猫型ロボットがいる以外は、日本のいわゆる「平均的な家庭」というイメージがあります。実は、借家の設定らしいのですが、今回は「買った場合」という想定で算出します。
住所は各種情報によると、「郵便番号が176-00」「スネ夫の家が練馬区月見台すすきヶ原3-10-5」という説があり、東京都練馬区桜台3丁目に設定。延床面積は間取り図などから推計し、築年数は15年と予想しています。
2階建4LDK、AIが算出した、東京都練馬区桜台1丁目で延床110平米、土地130平米、築15年の相場は、9700万~1億2000万円。野比家の用途地域は第1種低層住居専用地域、駐車場なし、庭あり……など詳しく入力してAIがはじき出した査定額は「9642万円」。
想像以上に高い! ちなみに金利1%で35年ローンを組んだら、月々の返済は27万円ほど。借家の設定ですが、借りるとしても家賃はかなり高いと思われます。

最後に、「磯野家(サザエさん)」の家を紹介します。昔ながらの平屋住宅で、庭付き。5LDKの非常に広い家です。カツオとワカメが大きくなったら、同じ部屋で寝るのを嫌がるようになり、客間がカツオの部屋になるのかなと想像が膨らみます。
押し入れが少ない?「磯野家」の築年数は謎の部分が多く、仮に築45年としています。
世田谷区桜新町2丁目で建物110平米、土地220平米、築45年の相場価格は、2億3000万~2億8000円。構造は木造の平屋、用途地域は準工業地域、駐車場は無し、和室あり、風呂場に窓あり。算出された家の価格は「1億9355万円」!!
もはや、一般庶民ではありません。インターネット上で、資産家だ、高学歴一家だと言われている通り、磯野家は非常にお金持ちの家のようです。時代が違うとはいえ、サザエさんのような微笑ましい暮らしを世田谷で送るには、1億5000万円ほど必要。ちなみに金利1%で35年ローンを組んだら、月々の返済は55万円ほどです。
磯野家の高額すぎる自宅の値段を知ってしまった今、『サザエさん』の見方が少し変わってしまう気がするのは、筆者だけでしょうか。

記事https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2003/11/news013_4.html

『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真

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図書倶楽部
『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真
競馬会の物語で、特に”馬主”をメインに語られています。
競馬に余り興味のない私でも引き込まれていきました。競馬会の専門用語も出てくるのですが、堅苦しくなく自然に理解出来る構成になっています。

主人公は”栗須栄治”母を幼くして亡くし親父に育てられました。親父は税理士で兄を含めた2人を育ててきました。真面目で律儀な親父を見て育ち、いずれは親父の仕事を手伝いたいと2人の兄弟は税理士の資格を取ります。
兄は親父の元に帰り仕事を手伝っていましたが、東京での仕事にやりがいを感じていて、栄治はタイミングを失い、父親が他界してしまいます。
そして、仕事をする意欲が無くなっていた時に新たな繋がりが生まれます。
疎遠になっていた、大学時代の友人と偶然出会い、その友人の叔父さんの”山王構造”に、ひょんなことで出会い、気に入られて山王社長の元で働く事になります。自分の親とは全く似ていないのに、手だけが瓜二つでこの社長の歳が亡くなった親父の歳と重なり、一度は途切れた物語の糸が再び紡がれたような、不思議な感慨を覚えます。
税理士資格を有している事から、当然、入社後は財務を任されると思っていたが、所属は経理では有ったものの、必要とあれば、営業、企画ときには販売促進のチラシ作りも、つまり「何でも屋」と言い訳です。
これから上がって行こうと言う企業の独特な勢いが有りましたが、社長との距離は遠ざかっています。社長は典型的なワンマンでありながら、業界の先行きを見抜く力、特に法律の本質を見抜く力に長けていました。
数年後、社長付きのマネージャーが突然退職し、その後任に栗須栄治が選ばれ、この頃になると名前がカタカナで変換され”クリス”と呼ばれるようになっていました。社長専属マネージャーとなることで、自分が失ってしまった何かを取り戻せると言う思いが、後悔を晴らせるかもしれないと言う予感がありました。
社長専属マネージャーとして競馬関係もお共しながら競馬会を勉強して行きます。
馬主になるには規定の年収と財産がなければなれません。
競馬で儲ける事が出来るのはほんの一部に過ぎません。重賞レースG1で何度も優勝し種馬や種牡馬になれれば大きな儲けとなりますが、多くの馬はどこかで行方不明となり所在が掴めなくなります。飼っていればお金がかかり、どこかで処分されると言うことです。
馬主とは本当の意味で馬が好きか、名誉が欲しいかでしょうか。

この仕事のおかげで大学時代に付き合っていた”加奈子”と再開するが加奈子はバツイチで一人の息子を抱えていた。加奈子は北海道でファームを営んでいる父親の元で働いていて、サラブレッドの生育も行っていました。加奈子の息子は我が家で育ったサラブレッドに乗りファーム経営を助けたいと、騎手になることを夢見ます。

山王社長には愛人と息子がいことが次第に明らかになりますが、この愛人には馬を見る目が長けていて、自分の親父が馬主と知らない息子も母親の血を継承していました。
奇しくも、母親が亡くなり、その葬儀で親父の存在を知ることにます。

血統と言うのは良ければ良いとならず、血が濃ければ必ず良馬が産まれるとは限ら無いのですが、産まれた環境(ファーム)や調教場所、そして馬に乗るジョッキー、様々な出逢いで馬は成長します。この成長の見方も早咲き、遅咲きなどの判断を見極める事になります。

レースシーンのリアリティーと迫力のある文章が読み進める眼を先に先に追われて行きます。まるで、テレビ中継の画面が脳裏に浮かび実況のように言葉が流れて、ロイヤルを応援したくなります。

世代交換が起きそうな時、”さわり”と、優しい音が聞こえました。
馬の血、ジョッキーの想い、そして馬主の夢の継承。
調教師も、牧場スタッフも、ファンも、競馬にかかわる全ての人達が、いまこの時代にある「希望」を次の時代へと継承する。
過去から未来へ、前の世代から次の世代へ、今日から明日へ、親父から子供達へ風のように柔らかいその音は、最後のページをめくる終えた時に聞こえました。
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