今日の本の感想は、
『大人のいない国』鷲田清一/内田樹
相互依存のあり方は生活の中で他人の手を借りていると言う事
サービス化された社会の中でどんな風に人間らしく生きられるのか?
それを、お金を払う事(サービス)で感じなくなってる。
家族や地域が持っていた共同の機能中間社会が疎遠になり生活の標準化の「公共サービス」により
不自由が減って来たが現代社会の進歩は便利になって行くが失うものも多い。
感じるのは「職人」がドンドンいなくなっていること
何をするにも、誰でも出来る道具や機械がやってくれる
「腕」「感覚」「知恵」が必要無くなっていく
先進技術が加速する中、人は本当の人間としての能力を消して要るのではないだろうか?
次元を変えた振る舞いと言葉遣いが出来るのが大人で
尊敬出来る大人が居なくなってしまっている
問題は定義を理解していないと総じて現実とデータの乖離が生じる
精神的に成長しない子供のままの大人が社会を担っている
これは仕組まれて要るのではないだろうか?
「良いよ、そんなこと考えなくて」「俺が遣っておくから」と
大人こどもと切れる老人が脆弱な社会に浸されて徐々に弱っていく
価値観の違いが熟成を促すのでは無いだろうか
同じ価値観の親を持つ子供は従うか反発するしかない
違う価値観の親ならば子供は「どちらが正しいの?」とか考える
しかし、その為には知識が必要となるが「どっち?」と言って「こっち?」ではない
人は矛盾の中で考え成長するのでしょう
現実と他者との関係を責任の取れる大人に
「受け入れる」ことも大切では無いでしょうか
堅くなに物事を取らえずに角度を変えて観る
そんなことで見えてくる、相手の気持ちが解るのではないでしょうか
鷲田清一氏より
『たこ八郎、彼のお墓が、歌人の福島泰樹さんのお寺にあります。
童のお地蔵さんのようなお墓で、そこに平仮名で「めいわくかけてありがとう」って書いてある。
いいでしょう。なぜ「迷惑かけてごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」なのか?』