寒い日が続く中、今回は北の街に住む人たちの日常の一こまを描いた、1986年のイギリスからの大ヒットナンバーを紹介したいと思います。
1983年にロンドンで結成された、オーボエやサックス、アコーディオンなどの楽器を駆使する女性、そしてソングライターでキーボーディストの3人組。ニューウェーブダンスミュージック主体であった、これまでのブリティッシュインヴェイジョンの流れとは異なり、フォーキーでアコースティックな知性を感じさせるサウンドと詞で、新たな音楽の流れを作ったグループのひとつです。
1985年のデビューアルバム、からのファーストシングルで、イントロの寒々とした風音とともに流れるギターの音色、そしてティンパニーの音とともに一気に響き渡る、サビのチャントが印象的なフォーキーポップナンバーです。
詞の内容は、イギリスの北の田舎町の冬の一日の情景と、社会的状況、人々の思いを情景描写的に描いていて、これを訴えたいというメッセージというよりは、日常の喜び悲しみをブルースとして語っている曲だといえるんでしょうね。
≪和訳≫
救世軍の鼓笛隊が演奏していた そして子供たちはレモネードを飲みながら こんな朝がずっと続いていくんだろうな 一日中 そしてそれは開いた窓の外から 若き日のシナトラのように 街の中へと駆け抜けていくんだ ああ
ア~ヘイマママミー・・・ああ この北の街での生活は
彼らは石畳の地面に座って ある人はタバコを取り出して 他の連中は彼の話を聴きにやってくるんだ 彼は言った1963年の冬 世界が凍り付いちまうんじゃって思ったさ ジョン・F・ケネディとビートルズのおかげでね
ア~ヘイマママミー・・・ああ、こんな北の街での生活は 全ての仕事が失われてしまった
夕方には雨に変わって 下水溝に雨水が流れていくのを見ていた まるでボクらが彼に駅までついていったかのように 彼はさよならの手を振らなかったけれど 君は彼の瞳の中に記されたものを見たはずだ 列車が視界から消えていく間中・・・「バイバイ」と
ア~ヘイマママミー・・・ああ、こんな北の街での生活は ああ、こんな北の街での生活は
ア~ヘイマママミー・・・そんなに気張らずに行こうよ